第3版の初期冒険モジュール1と2

Dungeons&Dragons第3版が出たばかりの2000年ころ、立て続けにシリーズで全部で8つのシナリオモジュールが発売されました。このあたりのサポートの厚さが、ホント、昔からのD&Dの魅力のひとつでした。特に展開、進行の遅いDMである私と、それにつきあってくれるDBメンバーズのみなさんにとって、クラシックもアドバンストもセカンドエディションも次から次へと出てくるサプリを使いこなす前にどんどん次が出てきちゃう、それは最大の楽しみでもあったんです。

 

The Sunless Citadel(2000年)のちに日本語版「地底の城塞」

推奨レベル:1~3レベル

作者:Bruce R. Cordell

崩れ落ちた古代の砦が地下に沈み、「サンレス=太陽が届かない」存在になっている。そこに潜むは、ゴブリンの部族、ねじれたドルイド、奇怪なアップルの木(!?)……プレイヤーたちは謎と罠に満ちた地下砦に挑むことになる。

ガルシアスの木(Gulthias Tree)という邪悪な植物の設定が登場し、のちのモジュールや設定集にも影響を残しています。実はこの「Gulthias Tree(ガルシアスの木)」って、レイヴンロフトに登場したヴァンパイアのしもべ「ガルシアス」に由来しているんですよね。

かつてそのガルシアスが杭を打たれて倒されたとき、血の染み込んだ杭が根を張って育ってしまったのがこの木という設定なんです。さらにもうひとつ小ネタ。このシナリオの日本語版11ページの「15.龍を飛ばす」に出演するのはなんとコボルドのミーポ(Meepo)。hpは2!このミーポを知っている方いたらホントお友達になってください(笑)あのD&Dミニチュア第10弾、ウォー・オブ・ザ・ドラゴンクイーン (War of the Dragon Queen)に収録されているレア、Meepo, Dragonlordの初出がこのモジュールなんです。ウォー・オブ・ザ・ドラゴンクイーンで再開した時にはその成長ぶりに思わず目を見張っちゃいました。

 

The Forge of Fury(2000年)のちに日本語版「秘密の工房」

推奨レベル:3~5レベル

作者:Richard Baker

ドワーフの古代鍛冶場カンドルーカーが舞台。今はモンスターたちの巣窟となったこの地下要塞で、プレイヤーたちは遺産と財宝を求めて探検を繰り広げる。

もちろん、このカンドルーカーの元ネタは、、、制作者のRichard Baker本人が「モリアのような古代遺跡で、再び斧を振るう冒険」を意識して書いたと語っています。さらにこのモジュールにはヤングブラックドラゴンNightscale(ナイトスケイル)が出現。やっぱ、ドラゴンあってのD&Dですよね。私たちDBメンバーズでのセッションでも大いに盛り上がりましたよ。なんたって、戦い方が非常にずる賢い。水中に潜って出てこない、ブレスでの奇襲などなど、、、DMとしてもプレイのし甲斐がありましたね。そうそう、このシナリオにはローパーの出現するエリアがあるのですが、なんと遭遇レベル10。モジュールにもわざわざ、プレイヤーたちに力押しだけでなんとかなるほどD&Dは甘くないよって教えてあげてねって書かれています。

 

ところで、このモジュールたち英語版が出たころは、まだまだ日本語版はルールブックの噂すらなかった頃なんです。ネット上でメーリングリストを使って会ったこともない大勢が集まってPHBやDMGを訳しあったのがすごく懐かしいです。すいません、お名前を忘れてしまいましたが、音頭をとってくださった運営の皆様、本当にいい経験をさせていただきました。ありがとうございました。それにしても、全員が全部訳し終わって完成版を手にした2週間後くらいにホビージャパンから日本語版発売の発表があったのには驚きましたね。

まあ、そんな懐かしい記憶とともに、私も、この「The Forge of Fury」はそんな訳し合った仲間と共有したいなって、翻訳したものをWord保存したものを作成しました。A4サイズ全45ページからなるこの稚拙翻訳。それでも、大勢の方に使っていただき、ありがとうって言ってもらえたのはとっても嬉しかった思い出です。