The Pocket Player's Guide for Magic: The Gathering — Fourth Edition

1995年春にリリースされたMagic: The Gathering — Fourth Edition、その直後に発売されたポケットガイドです。ご覧のとおり英語版です。後年、日本語翻訳版も出版されるこの本ですが、当時はまだ、MTG自体の日本語版など噂にもあがりませんでした。当時の状況はというと、本場ではすでに爆発的人気で、カードショップやゲームショップでは大会が盛んに行われていました。しかしまだ「ルールが曖昧」「カードの解釈がプレイヤーごとに違う」という混乱が多かったため、こうした「公式ルール解説本」の需要が高かったんです。Ice Ageが直後(1995年6月発売)に登場し、「エキスパンションで世界観が広がる」という概念が強く浸透していきました。ちなみにアメリカでは、すでに「プロツアー」構想が動き始め、競技性が増していく直前の、混沌と自由が同居した黄金期でした。

そんな中、日本の状況は、海外のボードゲームTRPGに詳しい層(要するにD&Dやウォーハンマーを知っている人など)がいち早く飛びついていました。私もTSRのSPELLFIREが欲しくて行ったショップでアイスエイジを見つけました。RPGマガジンかコンプティークかLoginあたりで読んで知っていたマジック・ザ・ギャザリングってどんなゲームだろうって思って買ってみたのが出会い。カードショップってあったのかなあ?あっても扱うのはトレーディングカードであって、TCGではなかったと思います。そういったお店ではなく、輸入ゲーム店や一部の本屋さんの輸入コーナーで売られていたことが多かったんです。前にどこかで書いた気がしますが、最初、私はこのIce AgeこそMagic: The Gathering、つまりは基本セットだと信じていました(笑)。だって、どこにも、Fourth Editionなんて売ってなかったんダンだもん。

ちなみに、英語に関してはあまり敷居は高くなかったです。と、いうのも、さすがはカードゲームとしてコンパクトにまとめられている英語、この当時、私がふだんDMとして接していたAD&Dの英語版モジュールやルールブックに比べたら遥かに易しい英語だったんです。

ところで、この当時の日本では公式の大会はまだほとんどなく、たまに何の景品もなかったり、参加費用で用意されたブースターが景品だったり、時には主催者たちが自腹を切ったブースターやらスターターやらが景品となるようなローカル大会が開かれる程度でした。ところが、私の地元で出会ったとある大学生たち(私が数少ない地元でこの英語版Magic: The Gatheringを購入してたら声をかけてくれました)が、このゲームの熱心な遊び手たちで、自分たちでも上記のようなローカル大会を開いていたんです。誘われるがままに、大会に遊びに行った折、このポケットガイドを手にしていたら、その場で審判役をお願いされて、その大会はジャッジのような参加になっちゃったのは楽しい記憶です。あのときは、バンディングの扱いでけっこうもめるマッチが多かったなあ。