
秋田書店のチャンピオンREDにて2020年9月号より連載されていたコラボ作品です。8マンは原作:平井和正さん、作画:桑田次郎さんにより1963年より「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていた漫画作品。サイボーグ009はもう今更書かなくても何度も書かせていただいた石ノ森章太郎さんによる私の大々大好きな漫画です。
脚本:七月鏡一さん、作画:早瀬マサトさん、石森プロさんです。
下巻の方の帯で森川ジョージさんが書いてくれてる「よくぞこの二人を当時のまま並べてくれました」のコメントは、まさに私も同じことを感じました。タッチ自体が本当に素晴らしくて、まさに、8マン、まさにデーモン博士、谷博士、そしてまさにゼロゼロナンバーでした。
内容自体もめっちゃおもしろかったです。ネタバレをできるだけさけるため(でも全く避けることは無理です、語りたい!)極力あらすじなどは避けますが、こういう展開は大好きです。
なによりも、敵味方の力バランスが絶妙。
最近よく感じること。アニメにしろ、特撮にしろ、漫画にしろ、ライトノベルにしろ、敵が強くなって主人公側がパワーアップして、またさらに敵が強くなっての繰り返し、ひたすらインフレをしつつ、最終回へと進んでいく。まあ、私が大好きなD&Dってまさにそれじゃんって言えばその通りなんですが、そのパワーアップ自体が目的になっちゃっている節すら感じられます。玩具販売促進のためにね。
私が009に感じる最大の魅力が、不用意にパワーアップを繰り返さないことなんですよね。そしてそのためには、見せ場を作るために、敵役の手強さのバランスが要求されると思います。毎回毎回、ひたすら主人公たちが痛めつけられて、苦労して、逆転的に勝利を得るのではストレスたまりますし、だからといって敵が弱すぎるとワクワク感がなくなるし。どうやってワクワクさせてくれるか、これは大切な気がします。
最近は、そっか、じゃあ次回はこっち側がパワーアップするのねって展開が読めちゃうストーリーばっかで。そんな意味でも、私の好きな作品は、009、コブラ、初代ガンダム、初代マクロス、初代ウルトラマン、ティガ、メビウスといったあたりかな。どうやって決着をつけるのか、そのあたりのバランスがいつも絶妙なんですよね。
長々と書きましたが、この「8マン vs サイボーグ009」はすっごくおもしろく描かれていました。決着のつけ方も、途中の展開も、そうきたか!が多くて楽しかったです。何よりも、あの003の描かれ方。活躍も素敵だったし、セリフもめっちゃよかった。漫画、アニメなどすべての「サイボーグ009」の中でもトップ3に入るフランソワーズでした。