AEGインスタントアドベンチャー8304~8306

d20システム対応のサプリメントInstant Adventure。Alderac Entertainment Group(AEG)のシリーズの続きの紹介です。

 

8304  Against the Barrow King

Barrowは古墳や墳墓のこと。つまり「墳墓王」「塚の王」とでも訳せそうなアンデッド系の敵がテーマです。内容もかなり王道で、古代王の眠る塚、忘れられた墓所、アンデッド、 埋葬された財宝という、D&Dらしさを濃縮したようなダンジョンアドベンチャーです。3~5レベルの4~6人パーティー用です。

恒例の裏表紙の稚訳です。

スティーブ・ハフ作

「最初の襲撃がこの村で起きたのは、もう三か月も前のことです。朝になると、町外れにあったクーパー一家の家が荒らされ、一家全員が姿を消していました」村の長老オベドは、しゃがれた声でそう語る。「捜索隊を出しましたが、何の手がかりも見つかりませんでした」

老人は西の森へと視線を向ける。「三度目の襲撃の後、近隣の大きな町へ助けを求める使者を送りました。しかし、その者も帰っては来ませんでした」

彼は再び冒険者たちの方へ向き直る。

「誰が、あるいは何が村を襲っているのか、我々にはまったく分かりませんでした――先週までは。黒いローブをまとった者たちが西の森から現れ、家々に火を放ち始めたのです。そして村でも特に勇敢な四人の男たちを捕らえ、叫び声を上げる彼らを霧の中へ連れ去りました」

オベドは怒りに任せてエール酒のマグを暖炉へ投げ込む。

「こんなことができるのは、あの“バロウ・キング”しかいない。西の墳丘墓に住む魔物です。だが誓って言います。我々は奴の怒りを買うようなことは何もしていない! 本当に何も!」

疲れ切った様子で長老は立ち上がり、杖に体重を預ける。そしてゆっくりと杖を持ち上げ、一人ひとりを指し示した。「もし本当にバロウ・キングの仕業なら……神よ、どうか我らをお救いください」

 

8305  Jerimond's Orb

こちらは魔法のオーブ(宝珠)が中心になるシナリオ。タイトルの「Jerimond」は人名で、その人物に関係する強力な魔法の宝珠を巡る事件に巻き込まれるタイプです。特徴は、

魔法アイテム中心、NPCとのやり取り、調査要素、オーブを巡る争奪といった感じかな。2~4レベルの4~6人パーティー用です。

リー・ソーズビー作

大都市から十日ほど離れた場所に、トリーフォールという小さな町がある。少し前まで、この町は豊かな収穫、幸せな住民たち、そして恵まれた気候で知られていた。

しかし近頃、そのトリーフォールから伝わる話は暗いものへと変わっている。終わることのない繁栄の物語に代わって、一人の幸せな村娘を襲った恐ろしい呪いについて、人々は声を潜めて語るようになった。かつては満ち足りた牛たちが草を食んでいた場所には、今では月の古い光に導かれた奇怪な獣たちが現れ、その地方を恐怖に陥れているという。

あなたはそうした噂話を他の者たちと同じように鼻で笑っていた。仲間たちとの冒険でさまざまなものを見てきたとはいえ、そのような災厄が平和な小さな町に降りかかるとは、とても信じられなかったのだ。世界には悪が満ちている。だが、その悪にももっと大きく、もっと魅力的な標的があるはずだ。ところが今夜、そんな疑念を抱いていたあなたのもとへ、その噂話の方からやって来る。

あなたは自分の用事で北へ向かう街道を旅していた。実り豊かな秋の景色と暖かな午後を楽しみながら。野営地は小さいながらも安全で、勢いよく燃える焚き火の上では肉が焼けている。長旅の後には暖炉が恋しくなるような、澄んだ秋の日の一つだ。だが今のところは、この火で十分だった。あなたと仲間たちは素晴らしい食事を楽しみ、語り合い、歌い、笑いながら、星空の毛布に包まれて眠る時を待っていた。

その獣が襲いかかってくるまでは。

 

8306  Out of Body, Out of Mind

「Out of Body」は幽体離脱、「Out of Mind」は正気を失うとか精神を失うというニュアンスの英語。つまり、「肉体と精神」がテーマのシナリオです。AEGのAdventure Boosterの中でも少し変化球寄りで、精神支配、意識の乗っ取り、超自然的な現象、誰を信用していいかわからない状況、みたいなホラー寄りの空気があります。単なるモンスター退治ではなく、プレイヤーに不安感を与えるタイプのシナリオです。なんとなくレイブンロフトを思わせる世界観かも。

4~6レベルの3~5人パーティー用です。

パトリック・カペラ作

諸王国の中でも最も若く、そして最も問題を抱えた国――ティルナ=ガエルへようこそ。この山岳地帯は、かつて権力を追い求める将軍たち、深淵から魔力を引き出す魔術師たち、そして大魔道士たちで知られていた。しかし、この600年の間に状況は変わった。今日のティルナ=ガエルは平和で友好的な土地であり、その変化には建国貴族の一人である大将軍ティルナ=ガエルの功績が大きく関わっている。

ティルナ=ガエルは他の支配者たちに反旗を翻し、警告も容赦もなく彼らを打ち倒した。彼が突如としてより強く、より強大な力を得たと言われている。その力の源は不明だが、後に創設された聖騎士団「ガラドン騎士団」によって、彼と共に埋葬されたとされる品々と関係があるのではないかと噂されている。

彼の死後、その遺体は首都中央の城塞に埋葬された。そこは巨大な溶岩湖の上に浮かぶ石の要塞である。その地は500年近くもの間、周囲の過酷な環境と、ガラドン騎士団が召喚し永続的に縛り付けた超自然的な守護者たちによって守られてきた。

しかし近頃、噂が首都ティルナ=ガエルに広まっている。侵入者たちがその英雄の墓へ足を踏み入れ、彼の伝説的な魔法の品々を探しているというのだ。今のところ分かっているのは、その邪悪な生物たちが土地固有の存在であり、この地域の炎の脅威に耐性を持っているということだけである。

あなたたち一行は国王から召喚された。ティルナ=ガエルの墓に迫る脅威を取り除き、そして国を長年支えてきた力の源が悪しき者の手に渡るのを防ぐためである。もしその力が誤った者たちの手に落ちれば、それはこの国の終焉を意味するかもしれない。

 

これらのインタントアドベンチャーも近々オークションに出品予定です。よかったら覗いてみてくださいね。