
私の時代劇好きは小学生の頃、大河の「国盗り物語」か「水戸黄門」(すでに八兵衛さんが出ていたから第2部以降)を見たころからです。どっちが先かあまりよく覚えていないなあ。父もこの手の番組は好きらしくて、父の肩もみをしながら楽しく見ていた記憶があります。時は少し流れて中学生になったころ、クラスの友達とワイワイやっている中で、時代劇好きの友達からとてもおもしろいよって勧められたのがこの「江戸特捜指令」でした。土曜日の夜の10時からという放送枠はほんのちょっと中学生には敷居が高かったのですが、やはりハマってくれた父のおかげで難なく見ることができたのもいい思い出です。もっとも、勧められてからの視聴だったため、第1話はずっと見れなかったんです。そんなこともすっかり忘れて社会人になって年月も経った頃、ふとショップで目に入ったのがこのDVDでした。迷わず購入。念願の第1話を見ることができました。
ちなみにこの作品の前番組に「隠し目付参上」があったのもその友達に聞いて知ってはいたのですが、当時の環境ではとても見ることはかないませんでした。
さて、この「江戸特捜指令」、全26話ですが、私の大好きな勧善懲悪もので「隠し目付」と呼ばれる将軍直属の秘密捜査官が悪を倒す時代劇です。実は中村敦夫さん演じるリーダーの幻々舎一斎以外の5人の隠し目付で全26話すべてに出演したキャラクターっていないんです。原田大二郎さん演じる辰は最終回ひとつ前の第25話にも出ていないし。
キャラクター?的には1番好きだったのは菊千代です。隠し目付のメンバーではないですよ。山城新伍さん演じる夢介が作ったからくり人形です。最終回のシーンは思わず涙がこぼれました。
メンバーに女性は2人。五十嵐淳子さんが演じた小雪と秋野暢子さんが演じたお町。お町は忍者っていう設定でしたね。アクションも派手だったなあ。
もうひとりのメンバーは竜雷太さん演じる松五郎。唯一素手で戦っていましたね。
そんな「江戸特捜指令」で私がとっても好きなのはふたつのナレーション。
まずはオープニングナレーションっていうか、太鼓叩いてるシーンだったかな?
「いつの世にも、どこの町にも、法では裁けぬワルがいる。そいつを憎むヤツもいる。将軍さまの一声に、命をかけた六人衆。天知る地知る世間は知らぬ、隠し目付は、闇の芝居の立役者!」
そしていよいよクライマックス直前のナレーション。
「所詮この世は一幕芝居。中でも多い筋書きは、奈落に落ちるは善玉で、大見得切るのはワルばかり。そいつが浮世の決まりなら、狂言仕掛けはお手の物。ドンデンからくり目くらまし、ひっくり返して見せようか!」