前回のカテゴリー本のブログ記事でSTAR TREK GENERATIONS(1995年発刊)について書かせていただいたのですが、映画のほうは、1996年11月にアメリカ合衆国においてStar Trek: First Contactが公開されます。日本では1997年3月でしたね。もちろん、この映画も初日に観にいってとっても感動したのですが、、、
1998年5月、いつものように書店をブラブラと歩いていた私の目に、この2冊の文庫本が飛び込んできました。
「なに、これ!?」
が第一印象。
表紙にカーク船長とピカード艦長でしょ。
(本のタイトルからしてカーク艦長ですが、それでも船長にこだわる私です)
もう、即、手にとってレジへ一直線でした。
ネタバレします。
(STAR TREKに関しては私は黙っていることはできそうもありません。常にネタバレごめんなさい)
物語は映画GENERATIONSのすぐ後の時系列、まさに、映画の中でライカーがピカードにエンタープライズDの残骸を見つめつつ語っているシーンあたりから始まっているみたいです。もっとも、小説の書き方だと、エンタープライズDの墜落から約1ヶ月経っているような書き方がされていますが。映画では出演しなかったスポックがヴェリディアン3を訪れるんです。ちなみに、スポック、ピカード、ライカーは既にTVシリーズの108話で対面していますね。
しかし、そんな彼らにいきなりしかけられる正体不明の相手からの攻撃。
さらにはピカードの立てたカークの墓から、何者かがカークの死体を持ち去る。
ホント、STAR TREKにおいては、死すら完全な休息とはいえないのですね。
なにで読んだか、どこで聞いたかは忘れてしまったのですが、映画STAR TREK GENERATIONSの公開後のウィリアム・シャトナー氏の談話が思い出されます。
「カーク船長の最後?本当に?スポックだって蘇ったでしょ。」
この小説、著者はウィリアム・シャトナー氏なんですよね。
当時、読み進めつつ、この談話を思い出してはひとりニヤニヤしていたのが思い出されます。読んでて常に感じてたのは、これって、本当にカーク船長じゃん、です。あたりまえですよね。カーク船長本人が執筆されているんだから。でも、驚くべきは、スポック、マッコイ、ピカードからライカーやデータにいたるまで、ホントに本人そのものに感じられちゃうところ。ウィリアム・シャトナー氏のSTAR TREKという作品への深い愛情を感じちゃいます。
さすがは、小説。映画と違ってわざわざ出演する俳優を集めなくてもいいというメリット。本当に多彩なメンバーが物語を彩ってくれます。TNGのメンバーはもちろん、マッコイ、ディープスペース9のベイシアとか。
そして明かされる、この小説世界ならではの設定である、ボーグの正体。
あまりにもご都合主義とはいえ、私はこの展開にはワクワクしました。
あえて、ここではネタバレは避けますが、(これだけ書いたらわかる人には絶対わかっちゃいそうですが、、、汗)これはやっぱりこの小説世界での設定ですね。これを真にしちゃうと、現在展開中のStar Trek: Picardが矛盾しちゃうから。(笑)
最後まで読み終わっての感想はといえば、もちろん。
ああ、これ、映画化してくれないかなあ。
でした。