アイスウィンドサーガ

ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)のフォーゴトン・レルム。つい最近、劇場公開されたクリス・パイン氏が主演のアウトローたちの誇り(2023年)も世界設定はフォーゴトン・レルムでしたね。Drizzt Do'Urden(ドリッズト・ドゥアーデン)も名前くらいは出るかなって期待してはいたのですが、残念でした。

 

さてさて、フォーゴトン・レルムで有名なキャラクターはといえば、このふたり。

Elminster Aumar(エルミンスター)

Drizzt Do'Urden(ドリッズト・ドゥアーデン)

 

他にも、ミッドナイトとかケルベン・ブラックスタッフ(ケルベン・エアランサン)とかレイラル・シルバーハンド、Minsc & Boo(ミンスクとブー)など、あげていたらきりがないくらいの有名キャラがいますが、複数の小説に出演しているキャラといえば、上記の二人、エルミンスターとドリッズトですね。

 

ドリッズト・ドゥアーデン、その生みの親は、R.A. サルバトーレ氏。

そして、ドリッズトのデビュー作がこのIcewind Dale trilogyことアイスウィンドサーガですね。私は、長らくアイスウィンドデイルと呼称しており、本のタイトルがサーガだったのには、結構最近になって気がつきました。

 

描かれ方としては、やっぱり初期の作品なんだなって感じを受けます。確かに、ドリッズトはかっこいいのですが、私としては、ブルーノー・バトルハンマーの強さに惹かれたかなあ。グエンワイヴァーもよかったですね。ただ、この小説だと、ドロウである、ドリッズトの強みがイマイチ伝わってこなかったなあ。まあ、舞台が舞台ですから仕方ないのではありますが。それと、まだ、このアイスウィンドサーガの頃にはドロウエルフという呼称は出てこないのですね、ダークエルフと呼称されている。

 

ミスリル・ホール(ミスラル・ホール)、ハデスなどの、壮大なスケールの舞台。宿敵アルテミス・エントレリの存在。さらには、5巻から登場のドリッズトの愛剣トゥインクル。アイシング・デスやイージス・ファングといった魔法の武器の数々。ほんとに、魅力いっぱいの小説でした。

 

最後にすごく印象的だった大悪魔エルトゥとの対決。名称は出てこないけど、おそらくアイシング・デスが効力をあますとこなく発揮したんだと思うのですが。それにしても一連のエルトゥのセリフ。ネタバレしちゃいますが

「たった百年だ、ダークエルフ!」

「百年がたったら、振り返ってみろ!このエルトゥがすぐ後ろに立っているからな!」

そして、エルフであるドリッズトにとっては百年なんてあっという間。

うわっ、想像するだけで恐ろしくなっちゃいます。