火吹山の魔法使い

私達のD&Dのセッションプレイも本格的に毎日、毎晩のようになっていたとある日、同じサークルに属する後輩が、「先輩がた、この本は知っていますか?」と持ってきてくれたのが、この火吹山の魔法使いスティーブ・ジャクソンイアン・リビングストン著)でした。

 

日本での日本語版発売は本場イギリスに遅れるとこ2年の1984年でしたね。ファイティング・ファンタジーシリーズ第1巻。私達が当時耳にするゲームブックというカテゴリーの本。実は、私、このゲームブックというカテゴリー本を、もう少し前に知っていたのですが、確か、このとき、その場所ではそれに気がつかなかった記憶があります。と、いうより、持っていたのが英語の本だったので結びつかなかったのかも。

 

この当時、私はすっごく興味を持って、購入もしたのですが、実ははまることができなかったんです。と、いうのも、この頃の、私達のD&Dのセッションは、ほんとに、土日も含めて、毎日4時間以上という、三昧だったのです。で、DMの私としてみれば、もう、ほんとに次のシナリオをひたすら用意する毎日に追われていました。基本は英語の(当時はまだルールブックすら日本語版は出ていませんでした)モジュールを斜め読みしてプロットを決め、マップを用意し、モンスターや宝物、さらにはトラップや謎を配置、もう、これでほとんど時間がなくなっちゃったんですよね。

 

ま、いつかやれたらいいか、なんてその頃は考え、本棚(下宿ですから、たいして大きく無かったです)に置きっぱなしにして、背表紙を眺めるばかり。

 

もっとも、プレイヤーのみなさんははまっていましたね。若干、ネタばらしを含めながら、みんなでワイワイと、そこは、何番にすすまなけりゃーとか盛り上がっているのがうらやましかったなあ。

 

ちなみに私達は当時から読み方は「ひふきやま」でした。