死人機士団

菊地秀行氏著の魔界都市ブルースの第5弾になるのかなあ?

魔王伝(全3巻)、双貌鬼、夜叉姫伝(全8巻)、鬼去来(全3巻)に続いて出たはず。全4巻。魔界都市ブルースの中ではけっこう初期の作品なんじゃないかなあ。私、秋せつらが主人公の小説は、この魔界都市ブルースもマン・サーチャーも比較的初期の作品が好きです。わかりやすいんですよね、結末が。最近の話は、どうも、どうやって終ったのかがあまり記憶に残ってないんです。夜叉姫伝も魔王伝も最後の決着のつけ方はしっかりと思い出せます。あと、ボクと私も絶妙のタイミングで変わってくれる。ここで私と会いたいと思うタイミングにビシッと出てきてくれるあの爽快感。よかったなあ。最近、どうもついていけなくなってきているのは、やっぱり私が老いたからなんだろうなあ。

今回はフランケンシュタインの怪物、うーん、それともフランケンシュタインの花嫁?いずれにしても、敵がF博士ですし。テーマは不老不死?ゴシックホラーっていうのかな、フランケンシュタイン、ドラキュラ、狼男、みんな好きなんですよね私。「行くぞ3匹ついて来い!」ってなんのフレーズかわかった人は、私と同年代かも、、、テレビに色がついて歓喜した頃の子供時代をお過ごしでは、、、

この頃の作品のあとがきもとっても面白いんですよね。1巻のあとがきでは、この「死人機士団」が何巻まで続くかのお話。「夜叉姫伝」も当初は全3巻の予定だったって知りました。「エイリアン魔神国」もひきあいに出されていたなあ。また、ファンゴリアに触れてくれてるのも嬉しかったです。2巻のあとがきでは藤子不二雄氏と梅図かずお氏にも言及されていましたね。3巻でも前巻に引き続いたクイズが出ています。あまりにも難しくて全然答えわからなかったけど、、、

話を戻します。この「死人機士団」のラストシーンもすごく素敵だったなあ。せつら(僕か私か?もちろん、私の登場もすごくよかった)、メフィスト、そして人形娘。そう、この話は人形娘がかなり活躍しているんですよね。おもしろかったなあ。久しぶりに全4巻読み返してみようかと思っています。