時代劇は比較的好きなジャンルではあったのですが、私に火をつけてくれたのは、当時、私の下宿のまかないをしてくれていた、10歳くらい年上のお兄さんでした。質素倹約をモットーにテレビも冷蔵庫も部屋に置いておかなかった私に(今を生きる人たちには考えられないかな?)隣の部屋の彼は、自由にこの部屋入っていいからね、と、テレビ、冷蔵庫や、なんとビデオデッキまで使わせてくれたのです。
そんな彼が大好きだったのが刑事ドラマと時代劇でした。「西部警察」「太陽にほえろ」「特捜最前線」「長七郎江戸日記」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」「大江戸捜査網」「水戸黄門」などなど、まだまだあるはず。そして「必殺」あれ、なんか、毎日なにかしら時代劇やっていたような、、、
8時台の番組と違って、10時から放映される必殺は一緒にのんびり観ることができたので、かなり記憶に残っています。そしてまた、必殺シリーズも、この必殺仕事人IIIや必殺仕事人IVの頃はめっちゃ盛り上がっていた頃だと思います。
この映画の時のメンバーは、中村主水、おりく、勇次(おりくさんが勇次に親子として一緒に生活してきたいきさつを語るテレビシリーズのエピソードは好きだったなあ)、秀(秀がひとつ前のシリーズで仲間に加えてくれよと持ちかけるあのシーンも好き)、加代、順之助でしたね。
ほとんどの場合、放映時間の最後の方でしか戦うシーンがないテレビと違って、あちこちに見せ場を用意してくれた映画には、当時、観てよかったな、という後味があったように記憶しています。
惜しむらくは、時間の関係で、下宿のお兄さんとは一緒に観に行けなかったこと。彼とは、今でも仲良くしていてもらっています。長生きしてね、お兄さん。