宇宙船ビーグル号

この小説と出会ったのは、高校生か大学生の頃だったかな?

最初から知っていたわけではなくて、後日、またこのカテゴリー本にて記事にしたい、高千穂遙氏の「ダーティペア」との出会いからです。

両方の作品をご存知の方なら、もうこの時点でおわかりになっちゃいますよね。

そう!ムギ。・・・クァール!

当時、このラブリーエンゼルの超頼りになる相棒のルーツを知りたくて、この「宇宙船ビーグル号」を探し求めたのだと思います。たぶん。

 

作者はアルフレッド・エルトン・ヴァン・ヴォークト氏。

他にも有名な著作があるようですが、私が読んだのはこの「宇宙船ビーグル号」のみなんです。

 

 

なんか、記憶が曖昧なんですよね。

でも、なんとなく覚えているのは、町の本屋へ行ってもこの本を見つけることができなくて(当時の私の地元って、本屋はそんなにたくさんはなかったんです。もちろん、アマゾンも、インターネットだって普及していません)結局、古本屋で手に入れたんですよね。カバーが今はもう無いとある古本屋のものなんです。

 

ちなみに、現在発売されているこの小説は「宇宙船ビーグル号の冒険」なんですね。

この記事を書いていて知りました。

 

ほとんど内容は忘れていたので、今回の記事を書くにあたって、パラパラとめくっていきなり、びっくり。なんと、1行目が

 

ただひたすらに、クァールは獲物を追いつづけた。

 

そっか、いきなり、クァールの描写から始まるんですね。

最初はこのクァール視点でビーグル号や人間たちが描かれてる。

そうそう、ビーグル号の最初の描写で、この宇宙船、球型艦だと書かれているんですよね。

しかも、1000人乗り。

そうそう、思い出した。購入時には、画像のイラスト表紙を見て、斜めに飛んでいる飛行体がビーグル号で、球型艦は未知の宇宙人かと思ったのでした。読み進めてビーグル号が球型艦と知っても、すでに愛読書であった宇宙英雄ローダンも球型艦だったので、全然違和感なく納得できちゃいました。

 

この、小説「宇宙船ビーグル号」で結構私が気に入っているのは、いわゆる短編エピソード集になっていることなんです。クァールとの戦いが一冊にわたってダラダラと書かれるのではなく、非常にスピーディーにかつ、スリリングに描かれている。そして、ちゃんと決着がついて、続いては、リイム、そして、イクストル、さらににはアナビス、次から次へと未知なる脅威と向かい合っていく。これって、ホント、私好みの展開なんですよね。

 

全然話は違いますが、どれも大好きなタツノコヒーローたち。いつも共通の敵とのエピソードが描かれるガッチャマンキャシャーンテッカマンよりも、毎回敵が変わる破裏拳ポリマーが作品的に一番好きです。

 

主人公エリオット・グローヴナー。主要キャラのほとんどが科学者っていうのも面白い設定でした。、そうそう、グローヴナーと頻繁に会話をするミスター・カリタ。彼は長身の日本人という設定ですね。考古学専門だったかなあ?

 

ちなみに、A・E・ヴァン・ヴォークト氏にとって、クァールの出てくる、この「宇宙船ビーグル号」の第1話「Black Destroyer」は、ヴァン・ヴォークト氏の初めてのSF小説だったんですね。

 

この小説を読んだ数年後、カテゴリーD&Dでも書かせていただいた、ディスプレイサービーストの記述を見たとき、なぜか、このクァールをイメージしていたなあ。1984年の懐かしい思い出です。