飛びだす冒険映画 赤影(1969年)

2009年公開の「アバター」以来、立体映画がいくつか上映されてきましたね。アバターは私は観なかったのですが、その後の作品のいくつかは立体映画の方で観ました。最近(2023年11月現在です)はあまりみかけなくなっちゃったかな。

少なくとも5本以上は3Dメガネをかけて、鑑賞した映画があるはずなのですが、イマイチ思い出せないのですよね。どの映画が3Dで観たのか。はっきりいって、ものめずらしいって感じが先行しちゃって、むしろ、めがねをかけるのがわずらわしいってイメージの方が強かったです。

そんな中で、3D映像ですっごく記憶に残っているのがこの、「飛びだす冒険映画 赤影」です。公開は1969年。両親に連れて行ってもらい、家族で鑑賞しました。当時はもうウルトラマンも放映された後でしたが、私、ウルトラマンよりも赤影の方が好きだったんですよね。しかもこの映画、テレビ放送の「仮面の忍者 赤影」が最終回を終えた後の公開。また赤影に会えると、おそらく、当時の私はウキウキで映画館にむかったんじゃないかなあ。

入り口で赤と青のセルロイドが入ったメガネをわたされるんですよね。紙製の今思えばすっごくちゃちなやつ。たぶん、このメガネをして映画を観るのは、これが初めてではなかったと思います。でも、全く、記憶に残ってないのです。

ところが、この赤影は、とっても鮮明に記憶に残っていました。

冒頭で、赤影がシルエットで出てきて、立体映画を説明してくれるのも、めがねをかけるシーンになると、赤影さんが、めがねをかけてねってセリフで言ってくれたことも。

そしてなによりも、鬼念坊の金棒が目の前までブンブンとせまってくるんですよね。蟇法師の千年蝦蟇の吐く炎が私自身の体を巻き込んだのもいまだに記憶に残ってます。

中盤以降は青影くんも、白影のおじさんもめがねをかけてねって声をかけてくれたし。

きっと、この映画を観終わったあとの私は赤影になりきって映画館をあとにしたんだろうなあ。「仮面の忍者 赤影」についてはいずれまたカテゴリーポップカルにて語りたいので、今回はこのくらいにしておきます。