廃都の黒竜

ついに本格的に始動してしまったDBメンバーズ版のドラゴンランスキャンペーン。再スタートの第2回目はDL1モジュール「Dragon of Despair」を元に展開しました。

 

ラーク、シェーン、ピースの3人組みのプレイヤーに加えて、さらに3人のプレイヤーが参加してくれます。

 

原作小説でも重要な役割を果たすゴールドムーンはNPC扱いにしました。そして、このゴールドムーンを慕う護衛役でもあるリックを演じるKOGA先輩。この頃にはもうセガの社員となっていた先輩ですが、仕事の休みを私たちに合わせてくれての参加です。さらには、わが永遠の親友ヴァンちゃんが演じるケント、そして彼の幼馴染券アネキ的存在のアリスルーラを演じるキイチロウさん。この2人の初登場シーンも2人がうまく演じてくれました。

 

魔法のテントの中で夜をすごそうとする二人。外から

「決して怪しいものじゃあないんですけど」と声をかける十分に怪しいラーク。

「どうする?」「あんた男でしょう。」と外に十分聞こえる声でヒソヒソ話をする二人。全く無関心なシェーン。あいかわらずゴールドムーンにひきずられているリック。

おかしいなあ、ドラゴンランスってコメディーだっけか?って声が若干聞かれ始めました。

 

まあ、NPCのゴールドムーンも加えて7人となった一行は、ミシャカルの円盤を求めてザク・ツァロスの遺跡へ(ゴールドムーンの情報)。これ、DL1のシナリオにそってプレイしたのですが、実はまだ、この時点で、DMの私ですら大変動という歴史的事実すら知らずにプレイしていたんです。おまけに、プレイヤーのみんなは、ワクワクを大事にしたいとか言って、やっと刊行され始めた日本語版のドラゴンランス戦記は読まずに参加してくれちゃうし。おかげで、なぜ、そんな危険を冒してまでミシャカルの円盤を探すのかすら知らずに、ブラックドラゴン「キサンス」とのバトルに進んじゃうんですよね。

 

これ、私も、何回もモジュールやデータを読み返したのですが、どうやっても現有戦力でこのブラックドラゴンを倒すことなんて考えられないんですよね。それどころか、どうやったら生き延びれるの?のレベル。

 

あの時は、ホント、ドラゴンバスターズキャンペーンで培ったプレイヤーのみなさんのプレイヤースキルを思いっきり認識させていただきました。まさに、口先だけで危機を切り抜けようとするラーク、裏をかくべく徹底的にタクティカルに行動するシェーン、そして、からだをはって注意をひきつけるピース。

 

細かなところは全く思い出せませんが、まさに奇跡を起こしちゃったんですよね。

 

でも、これだけはしっかり覚えています。

 

キサンスを呑み込むまばゆい青い光を放ち、その範囲を半径50フィート近くにまで広げていくブルークリスタルスタッフ。そして、そこから命がけの脱出をこころみるパーティー。あの時、私は、映画スタートレックの1作目、そのラストシーンのボイジャー6が光に包まれていくあのシーンを連想しつつDMしていたこと。いまでも、あのときの興奮は残っています!

 

なにはともあれ、ミシャカルの円盤は原作とは違って、ゴールドムーンではなくアリスルーラの手へ。そして、アリスルーラは340年にわたり使われることの無かった(そんなこと、まだこの時点では全く知らなかったのですが)キュア呪文を使う癒してとなる。ワクワクする余韻を残しつつ、キャンペーンは3ヶ月後のセッションへと続くのでした。