大学時代は、毎日のセッション、さらには、比較的下宿の近場でのプレイということで、DMである私にとっても手提げカバンひとつといったそれほど、とんでもない荷物ではなかったのですが。それでも、その手提げカバンの中には重たい本が3冊くらいは常時入っていたような気がします。
大学卒業後、地元へ帰り就職した私。
ほぼ、プレイヤー全員の方が東京在住、しかも最初の頃はKOBA先輩のあばら屋は健在、その後も巣鴨に拠点を作ってくださり、遊び場所をしっかり確保してくださったみなさんのおかげで、インターネットが普及して、オンラインセッションもどきをプレイしはじめる2002年までは、私も頻繁にDMをしに、東京へ行かせてもらっていました。
しかし、そのときの荷物と来たら。しかも、持っていった荷物のうち、半分も開くことなく帰ってくることすらありました。
この、キャリー。実はもう一回り小さいやつを、母が買ってくれたんです。その頃、ランセルの緑色のバッグを使っていた私ですが、「そんな重い荷物を担いでいたら体をこわすよ。」って言ってくれて。しかも、それだと、ちょっと小さいやって言ったら、さらに、この大きさのやつを買ってくれたのです。もちろん、感謝はしましたが、今ほどにはその意味がしっかり理解できていなかったかも。
この年になって感じます。
もう今じゃあ、こんな荷物、持って歩く気力は全くありません。
これ持って、新幹線のホームの階段のぼったり、ハイウェイバスに乗ったりしたんだなあ。今考えると、全く信じられません。今同じことしたら、すぐに力尽きちゃうと思います。ホント、若かったんですね。
ああ、あの頃に戻れたらなあって、たまに思います。
そういえば、大学生の頃、丸の内線の網棚に貴重なD&DのDM用資料を入れた手提げカバンを置きっぱなしにして、終点池袋で下車。改札を出ちゃった後で気がついて、あわてたら、駅員さんが取りに行っておいでと中へいれくれたのが今でも記憶に残っています。優しかったあの駅員さん。ほんと、涙ぐんで階段を駆け下りたっけなあ。